こんにちは。S塾長です。
中学3年生の皆さんは、受験に向けて学校で実力テストが実施されているかと思います。また、外部模試を活用される方も多いでしょう。それらのテストは単純に今の学力(と全体に対する立ち位置)を確認するだけのものではありません。ぜひ実力テスト・模試を活用して受験勉強を進めてください。
模試は本番の練習である
「実力テスト」はその名の通りその時点の実力を測るもの。
「模試」は「模擬試験」の略で、その名の通り試験の「模擬」(練習)となるもの。
両方ともに、学力がどのくらいあるのかを試すものになります。実力テストは学校で強制的に受けさせられるものですが、学校内の狭い範囲の立ち位置がわかるだけ。入試はもっと広い範囲の学生との競争となりますから、外部模試(大阪だと五ツ木さんの高校入試模試と大阪進研さんの進研Vもしが有名でしょうか)の活用が推奨されます。外部模試では、業者さんが高校を会場として借り受けて実施されることが多いので、実際の入試の練習となります。初めて入る教室で、定期テストと全く異なる入試レベルの問題を、制限時間をつけて解く。この経験だけでも数回あるだけで、本番での緊張度がかなり抑えられます。
模試は実力を測るためだけのものではない
模試を通して、自分の今の実力を知ることや、競争相手との相対的な位置関係を知ることができます。これは模試を受ける1つの重要な目的ではあります。しかし、それが全てではありません。結果を見て一喜一憂しておしまい、ではせっかく受験料と時間を使って模試を受けているのに60%くらいしか活用していないことになります。
模試を通じて得られるものは次の3つと考えます。
- 入ったことのない場所で試験を受ける経験
- 自分の学力、立ち位置を知ること
- 自分が苦手とする教科・単元を明らかにすること
1と2については、すでに述べています。
3について、受けた模試のやり直しをしっかりと実施することが、模試を100%活用するうえで重要になります。
模試のやり直しで自然と学力アップ
試験を受けてできない部分=その時点で学習が不足していてあやふやな部分が多い、ということです。できない部分がわかったらどうするか?その部分をやればよいのです。
どうやればよいのか?まずはできなかったその問題をしっかり考えてできるようにすればよいのです。そのうえで、教科書や手持ちの問題集に戻って強化すれば不足分のフォローは完了したようなもの。
模試や実力テストを受けるたびにできない部分をできるようにしていけば、最終的にはできることだらけになって、本番の試験に自信をもって臨めることでしょう。
模試を区切りとして勉強のペースを作る
9~12月の期間には、模試が数回行われます(大阪では五ツ木模試が毎月1回実施されています)。また学校の実力テストも同期間に2~3回行われることでしょう。これらのテストを1つの区切りと考えて、「テスト→やり直し→強化→テスト→…」といった感じのサイクルを作ることができれば、学習も進めやすいのではないかと考えます。目的がないまま学習する、これが最もしんどいことではないかと思うので、テストを目標として短い期間で区切って考えるのです。遠い目標よりも近い目標のほうが楽に思えるものです。期間的な意味でも、テストを活用していい学習を積み重ねてください。
まとめ:模試を活用すれば楽に成績アップ
「成績が上がる」とはどういうことでしょうか?
できないことができるようになる、ということではないでしょうか。
「志望校に合格する」にはどうすればよいでしょう?
実力をつけて、本番で100%発揮できる状態にすることではないでしょうか。
模試を活用すれば、これらのことが実現できます。
ぜひ模試を活用して皆さんの夢をつかんでくださいね。