こんにちは。S塾長です。
数学の計算はばっちりできるけど、文章題になるとさっぱり…とお困りの方もいるかもしれません。数学の文章題を解くコツを考えてみましょう。
例題:代金の問題
1個100円のあんぱんと、1個150円のメロンパンを合わせて10個買い、支払った代金は1300円だった。あんぱんとメロンパンを、それぞれ何個買ったのか求めなさい。
この例題を使って、文章題の解き方を考えていきます。
数学の文章題の考え方
「文章題」の名前通り、問題が文章で与えられています。答えを導くために行うことは2つ。
Step1:数式を作る
文章を式にすることから始めます。多くの場合、求めるものを何か文字(例えばx)において表現します。
Step2:数式を解く
数式ができたら正しく解くだけです。計算力がしっかりしているかどうかだけが課題ですね。
計算ができる人なら、Step1の数式ができれば解けますよね。では数式をどうやって作るかを考えていきましょう。
数式を作る手順
手順1:求めるものを確認する
一番最初に大事なことは、この問題で何を答えないといけないのかの確認です。
例題の場合、求めるものは「あんぱんの個数とメロンパンの個数」が求めるものになります。
手順2:求めるものを文字で置く
一部の問題で例外がありますが、求めるものを文字で置いて式で表現します。
例題の場合、あんぱんをx個、メロンパンをy個、と置くのが一例です。
手順3:文章を区切って式を作っていく
文章をまとめて式にしていくのですが、必要なかたまりごとに考えるのが必要です。なので、かたまりごとに分け、式を作る、ことをすすめます。
例題の場合、
1個100円のあんぱんをx個買う
1個150円のメロンパンをy個買う
あんぱんとメロンパンの合計は10個
支払った代金は1300円
という具合に分かれます。かたまりごとに分けた後、それぞれを式にしていきます。
1個100円のあんぱんをx個買う → 代金は100 × x ①
1個150円のメロンパンをy個買う → 代金は150 × y ②
あんぱんとメロンパンの合計は10個 → x + y = 10 ③
支払った代金は1300円
→ 代金の合計(①+②、すなわち 100 × x + 150 × y)が1300
→ 100 × x + 150 × y = 1300 ④
③④を連立方程式で解くと答えが出そうです。
正しく方程式が解けると、「あんぱん4個、メロンパン6個」という答えにたどり着けるはずです。
まとめ:文章題を解くコツ
文章題を解くステップは2つでした。まとめると、
Step1:数式を作る
手順1:求めるものを確認する
手順2:求めるものを文字で置く
手順3:文章を区切って式を作っていく
Step2:数式を解く
となります。
いろいろなパターンの問題が出てくるかと思いますが、考え方は全て同じです。ぜひ参考にしてみてください。
補足
1つの問題について、解き方が複数あるものもあります。
いろいろな解き方を考えることで、数学の力が高まります。
1つの方法で解くだけでなく、いろいろな解き方を試してみてくださいね。
例題の補足1:1次方程式で解く
例題は連立方程式にせず、1次方程式で解くことも可能です。
あんぱんx個、メロンパン(10-x)個、と置くことで、文字をxだけにできます。
例題の補足2:つるかめ算を使って解く
方程式を習っていない小学生の方も、例題を別の方法で解くことができます。
「つるかめ算」と呼ばれる考え方ですね。
あんぱん10個なら代金は1000円。
あんぱん1個をメロンパン1個に変えると代金は50円増える。
支払った代金は1300円だから、あんぱん10個買うよりも300円高い。
300円分をあんぱんからメロンパンに変える→300÷50=6
だからメロンパンを買った個数は6個
あんぱんは(10-6)個、すなわち4個買ったことになる。