こんにちは。S塾長です。
英語の勉強で、多くの中学生が苦労することの一つが英単語の暗記です。
塾で生徒たちの様子を見ていると、英単語を覚えるためにノートに書いているものの、1つの単語を1回だけ書いて終わりにしていることがあります。
もちろん、英単語を書くことは大切です。しかし、1回書いただけですべての単語を覚えられるとは限りません。
英単語を覚えるためには、何度も繰り返し目にし、練習することが大切です。
今回は、私が個別指導塾で実際に生徒に取り組んでもらっている方法を紹介します。
英単語を1回書いただけで覚えようとしていませんか?
英単語を覚えるとき、次のような勉強をしていないでしょうか。
- 教科書や単語帳で英単語を見る
- ノートに1回(1回につき3~5個)書く
- これで覚えたつもりになる
- 次の単語に進む
この方法では、単語を見て書く機会が少なく、記憶に残りにくいことがあります。
特に、英単語を覚えることが苦手な生徒の場合、1回書いただけでは、次の日には忘れてしまうこともあります。
大切なのは、1回で覚えようとするのではなく、同じ単語に何度も触れることです。
おすすめは「10個の単語を1週間繰り返す」方法
私が塾で生徒に指導しているのは、覚えたい英単語を10個程度のグループに分け、同じグループの単語を1週間毎日練習するという方法です。
なぜ10個程度に分けるのか?
中学校の英語の教科書を見ると、新出単語として見開き2ページでおおよそ10個前後掲載されていることがおおいです。
そのため、学校の授業で学習が進むペースに合わせて単語を覚えていけば、自然と1グループが10個程度になります。
一度に何十個もの単語を覚えようとするのではなく、1グループを10個程度に絞って取り組むことがポイントです。
1つの単語を5回練習する
単語を書くときは、1つの単語につき5回練習することをおすすめします。
例えば、次のような手順です。
- お手本を見ながら1回目を書く。
- お手本を見ながら2回目を書く。
- お手本を見ながら3回目を書く。
- お手本を見ながら4回目を書く。
- 自分で書いた単語を隠し、何も見ずに5回目を書く。
最後の5回目が大切です。
最初の4回は単語のつづりを目で確認しながら書き、5回目は自分の記憶だけを頼りに書いてみます。
こうすることで、単に文字を書き写すだけでなく、本当に覚えているかどうかを自分で確かめることができます。
もし5回目に正しく書けなかった場合は、もう一度お手本を確認して練習しましょう。
1週間の練習方法
この5回練習する方法を、同じ10個程度の単語について毎日続けます。
| 日にち | 取り組むこと |
|---|---|
| 1日目 | 10個の単語をそれぞれ5回練習する |
| 2日目 | 同じ10個の単語をそれぞれ5回練習する |
| 3日目 | 同じ10個の単語をそれぞれ5回練習する |
| 4日目 | 同じ10個の単語をそれぞれ5回練習する |
| 5日目 | 同じ10個の単語をそれぞれ5回練習する |
| 6日目 | 同じ10個の単語をそれぞれ5回練習する |
| 7日目 | 同じ10個の単語をそれぞれ5回練習する |
私自身、塾で英単語をなかなか覚えられない生徒に対して、「毎日繰り返し練習して、1週間(7回)連続して練習したら、きっと覚えているよ」と声をかけています。
最初から一度で覚えようとする必要はありません。毎日少しずつ同じ単語に触れることを習慣にしてほしいと考えています。
なぜ繰り返し練習することが大切なのか?脳の記憶の仕組み
繰り返し学習することが大切なのは、脳の記憶の仕組みとも関係しています。
私たちの脳は、一度見たり聞いたりした情報をすべて同じように記憶しているわけではありません。
新しい情報を覚えるときには、脳の海馬(かいば)という部分が重要な役割を果たします。海馬は、新しく入ってきた情報を記憶として整理する働きに関係しています。
しかし、一度情報に触れただけで、その内容が長期間記憶に残るとは限りません。
何度も同じ情報に触れることで、その情報を再び処理する機会が生まれ、記憶が形成・定着しやすくなります。
また、記憶の学習では「分散学習」という考え方が知られています。
これは、一度にまとめて長時間勉強するよりも、時間を空けて何度も学習する方が、長期的な記憶につながりやすいという考え方です。
例えば、10個の英単語を一日だけ集中して何度も書くのと、同じ10個の英単語を毎日少しずつ1週間練習するのとでは、学習の仕方が異なります。
毎日繰り返す方法なら、翌日、さらにその翌日と、同じ単語を何度も思い出したり確認したりする機会をつくることができます。
さらに、5回目にお手本を隠して書く練習には、もう一つの意味があります。
それは、覚えたことを自分の記憶から取り出す練習になるということです。
ただ見ながら書くことと、何も見ずに思い出して書くことは違います。自分の力で思い出そうとすることも、記憶を確かめるうえで大切な学習です。
つまり、英単語を覚えるためには、繰り返し目にすることと、自分で思い出すことの両方を意識するとよいのです。
一度で覚えられなくても大丈夫
7日間練習したからといって、すべての単語を必ず覚えられるとは限りません。
大切なのは、覚えられなかったからといって、すぐに諦めないことです。
5回目に正しく書けなかった単語や、次の日に忘れてしまった単語があれば、もう一度お手本を確認して練習を続けましょう。
また、1週間の練習が終わった後にも、時々その単語を見直すと、覚えた内容を確認する機会になります。
英単語を覚えることは、一度にたくさんの単語を詰め込むことではありません。
毎日少しずつ繰り返し、覚えられる単語を増やしていくことが大切です。
まとめ:英単語は1回で覚えようとせず、毎日繰り返そう!
英単語を覚えるために、特別な方法が必要なわけではありません。
まずは、次の4つを意識してみてください。
- 10個程度の単語を一つのグループにする
- 1つの単語を5回練習する
- 最後の1回はお手本を隠して、自分で書けるか確認する
- 同じグループの単語を1週間、毎日繰り返す
勉強は、一度にたくさん取り組むことだけが大切なのではありません。
毎日少しずつでも続けることで、知識は積み重なっていきます。
英単語を覚えるのが苦手な人は、まず教科書の見開き2ページ分、10個程度の単語から始めてみてはいかがでしょうか。
繰り返し目にすること、そして自分の力で思い出すこと。その積み重ねが、英単語を覚えるための第一歩です。
正しい英文を書くには、英単語だけではなく、英語独特の語順を守る必要があります。次の記事を参考にして、英語の語順をマスターしてくださいね。


