こんにちは。S塾長です。
大阪府の公立高校入試は来年2月・3月に行われる令和9年入試で、現行方式での試験が終了となり、再来年令和10年に行われる入試から制度が一新されます。今中学2年生よりも下の学年の皆さんが、大阪府公立高校を志望する際に入試の方式が変わっているということになります。
本記事では、令和10年以降の大阪府公立高校入試で、これまでと変化する点を中心に書きたいと思います。詳細を確認したい方は、ぜひ大阪府教育委員会のホームページも併せて参照してください。
日程が変わる
これまでは、「特別選抜」「一般選抜」と、学科によって日程が分かれていましたが、令和10年入試から試験日が一本化されます。そのため、「特別選抜で少しチャレンジして、万が一いい結果が出なかったら一般選抜で志望校を変えて公立高校に再トライ」ができなくなります。受験生の皆さんにとっては少し不利になるかもしれません。
英検の読み替え率が下がる
これまでよりも英検をはじめとする英語外部資格の、英語の点数読み替え率が下がります。
具体的には英検を例にとると、
| 令和9年入試まで | 令和10年入試以降 | |
| 英検2級 | 80% (72点) | 70% (63点) |
| 英検準1級以上 | 100% (90点) | 90% (81点) |
英語でC問題を採用する学校にトライする受験生の中には英検2級を取得してトライする方もいらっしゃいますが、その利得が少なくなる、ということです。
「学校特色枠」が設定される
「学校特色枠」と呼ばれるものは、各学校が独自の指標で選抜を行うものです。学校によっては、通常の5科目以外の試験を課し、その結果を判断材料にすることもあります。
実技を伴わない学科では、
- 学校特色枠で決めた割合の人数を、学校特色枠での選抜で合格者を決める
- 残りの枠を総合点(5科目試験+内申点)の上位から人数分合格とする
という順で、合格者を決めます。
進学を志望する学校で設定されている学校特色枠の内容を確認して、可能な限り対応する必要があります。
第2志望が書ける
受験時に第2志望が書けるようになります。
ただし、第2志望の選抜は「第1志望の選抜において入学者枠が余った場合」のみとなります。
ですので、倍率が1倍を超える学校を第2志望に書いても全く意味がないことになります。
定員割れする公立高校が増えているための、2次選抜に回す人数を減らすための制度と言えるような気がしますが、個人的には意味のある制度となるか疑問に感じるものです。
基本的な選抜方法は変わらない
- 5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の試験がある
- 国語・数学・英語についてはA/B/Cの3種類の難易度の問題を作成し、各学校が選定する
- 内申点は9教科を平等に扱い、3年:2年:1年=3:1:1とする
- 学校ごとに「内申点:試験の点数」を「7:3」「6:4」「5:5」「4:6」「3:7」とする比率を設定する
といった基本的な部分は変わりません。
まとめと対策
まとめると、
- 日程が変わる(公立入試日が1つとなる)
- 英検の読み替え率が下がる
- 「学校特色枠」ができる
- 第2志望が書ける
というのが主な変更点です。
学力評価の仕方は変わりませんので、準備としては従来と同じとなります。特別なことをする必要はなく、学校の学習をしっかりと積み上げていきましょう、ということです。
ただし、英検の読み替えが下がりますので、英検を持っているからと言って英語の学習をしなくてよいとするよりも、入試でしっかりと点数を取りに行く学習を行った方が良いということになります(英語のC問題は難易度が高いと言われますが、単に量が多いだけなので、しっかりと勉強すれば満点が取れるものです)。
また、「学校特色枠」については、志望校の設定に注意する必要があります。「学校特色枠」の判定が総合点判定の先に来るからです。受験希望の学校の「学校特色枠」設定はあらかじめ確認して、対応できるようにしましょう。
私の塾でも、来年以降は公立高校志望の方々それぞれに従来の学習を進めるのと並行して学校特色枠対策も行っていこうと準備を進めております。
中学生の皆さんは次の進路が希望通りとれるよう、毎日の学習をしっかりと積み重ねてくださいね。

